小児内分泌内科

小児内分泌内科とは

小児内分泌内科

内分泌内科は、ホルモンを産生する甲状腺や副腎など内分泌臓器の障害によってホルモン分泌の異常が起こる疾患を専門に扱う診療科です。当院では、その中でも小児期に起こりうる内分泌の病気の治療を中心に行っております。

心身の発育・発達段階にある小児・思春期の内分泌疾患は、成人してからのQOL(生活の質)に影響することが少なくありません。適切に対応し、専門的にきちんと治療することが大切となるのです。なお、外来受診時には、できれば母子手帳、保育園・幼稚園・学校等での身体測定の結果等の資料をご持参ください。診療のヒントが得られることがあります。

当科で扱う主な疾患

夜尿症
夜尿症
肥満症

小児期から肥満の状態になっていると、大人になってからも肥満症が治りにくくなると言われています。特に年長児の肥満ほど、大人の肥満に移行しやすいことが知られています。「生活習慣病が気になる頃になってから治療すれば良いだろう」といった考え方ですと、なかなか健康を取り戻すことが難しくなるのです。

小児期でも肥満治療は重要であり、しかもできるだけ早いうちに治療を始めることが大切です。なお、肥満のなかには深刻な病気が隠れていて、その病気が原因となって肥満を呈してくることもあります。その際は、身長の伸びが悪くなるのが特徴です。

低身長症

低身長とは、医学的に見て子どもの身長の高さ、または伸び率が一定の基準を下回ったケースのことを指し、単に身長が低いことを言うのではありません。同性・同年齢の子どもの平均身長と比べて、著しく低いようなら低身長が疑われるかも知れません。しかし、それは1年を通して全く身長が伸びなかったような場合の話であり、少しでも伸びているようなら、低身長である可能性は低いでしょう。

お子様の身長が低い場合、その原因の多くは、ご両親も背が低いなどの遺伝や体質によるものです。しかし、なかには身長を伸ばすホルモンが出ていない場合や、稀ながら染色体や骨の病気が原因となって身長が伸びないケースもあります。生まれた時に小さく、その後の身長もあまり伸びないお子様もみられます。こうした病気は、それほど多くはないのですが、早めに治療を受ければ、身長は伸びます。また、逆に身長が伸び過ぎるような場合も、思春期早発症などの病気が潜んでいる可能性があり、要注意です。お子様の身長が気になるようでしたら、一度ご相談ください。