予防接種
当院では各種予防接種を行えます
乳幼児期のお子様は病気に対する抵抗力がまだまだ未熟です。母親から授かった免疫も生後数ヶ月が経過すれば弱まってくるので、病気にならないための予防接種が必要となります。いったん病気に罹ってしまうと、重い後遺症が残ったり、生命の危険にさらされたりすることもあります。当院では、世田谷区やその周辺にお住いのお子様が健康的に成長できるよう、各種予防接種を行っております。ご希望の方は、事前にお電話にてご予約の上、接種をお受けください。
生後初めて予防接種の受診をご希望の方は、火曜日を中心にご相談をお受けしておりますので、ご予約の上ご来院ください。
個別のワクチンスケジュールをご提示します
新生児から乳幼児期に行われる予防接種には、沢山の種類があります。生ワクチンや不活化ワクチンなどの種類ごとに標準的な接種期間も定められています。そのため、「どの予防接種を、いつ受ければよいのか」について判断に戸惑う保護者の方も少なくありません。当院では、計画的な接種時期のスケジュール表を個別に作成しておりますので、お気軽にご相談ください。
なお、海外渡航される方で英語で予防接種記録が必要な方は通常1週間ほど時間を頂いておりますのでまずは電話でご連絡ください。
また当院で対応していない渡航ワクチンにつきましては接種先をご紹介致しますので来院された際、ご相談ください。
生ワクチンと不活化ワクチンについて
- 生ワクチン
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- まず、生きた病原体(細菌やウイルス)の毒性を弱め、症状が出ないように極力抑えます。このようにして作られた製剤を人に接種して感染させ、免疫(抵抗力)をつけるワクチンです。
- 1回の接種でも十分な免疫を作ることが出来ます。ただ、自然感染より免疫力が弱いので、5~10年後に追加接種した方がよいものもあります。
- ワクチンの種類によっては、2~3回の接種が必要なものもあります。
- 副反応としては、もともとの病気のごく軽い症状が出ることがあります(3週間は注意して観察するようにしてください)。
- また、次に違う種類のワクチンを接種する場合は、4週間以上の間隔を空ける必要があります。
- 不活化ワクチン
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- 細菌やウイルスにホルマリンや紫外線による処理を加えて病原性(毒性)を失わせ、免疫をつけるのに必要な成分だけを製剤にしたものです。
- 自然感染や生ワクチンに比べて産生される免疫力が弱いため、1回の接種では将来的な予防効果が得られません。そのため、十分な免疫をつけるには、数回の追加接種が必要になります。(接種回数はワクチンによって異なります)。
- 副反応としては、注射部位の腫れなどであり、通常は数日で収まります(24時間は注意して観察するようにしてください)。
定期接種の種類
- Hibワクチン(不活化ワクチン)
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- Hib感染症を予防するためのワクチンです。
- 標準的な接種期間は、生後2か月~5歳未満。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。
- 小児肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)
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- 肺炎球菌による感染症を予防するものであり、細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎、細菌性中耳炎などのリスクを軽減できます。
- 標準的な接種期間は、生後2か月~9歳。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。
- B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- B型肝炎ウイルスによる肝炎や肝硬変、肝がんのリスクを予防するワクチンです。
- 標準的な接種期間は、生後2か月から。接種回数は3回です。
- 4種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。
- 標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。
- 3種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- ジフテリア、百日咳、破傷風を予防するワクチンです。2012年11月1日以降は4種混合ワクチンが原則となりましたが、既に3種混合ワクチンの接種を開始している場合は、従前どおり3種混合ワクチンを続けます。
- 標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。
- 不活化ポリオワクチン(不活化ワクチン)
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- ポリオを予防するワクチンです。2012年11月1日以降は4種混合ワクチンが原則となりましたが、それ以前の方の場合、不活化ポリオワクチンのみを単独で受けることが出来ます(かかりつけ医と相談の上で決めてください)。
- 標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。
- 2種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- ジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。
- 標準的な接種年齢は11歳~12歳未満。接種回数は1回です。
- 水痘ワクチン(生ワクチン)
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- 水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。従来は小児を中心に非常に多くの罹患者がいましたが、2014年10月から定期接種となったため、今後は水痘の発症者が減少すると期待されています。
- 標準的な接種期間は1歳以上であり、接種回数は2回です。
- BCGワクチン(生ワクチン)
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- 結核を予防するワクチンです。ヒトに対する毒性が失われて抗原性だけが残った結核菌(BCG)を接種することにより、乳幼児結核を予防することが出来ます。
- 標準的な接種期間は、生後5か月~8か月未満。接種回数は1回です。
- 麻疹・風疹混合ワクチン(生ワクチン)
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- 麻疹(はしか)と風疹を予防するワクチンです。
- 標準的には、まず1歳のときに1回、さらに小学校の入学の前年に1回です。
- 日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- 日本脳炎を予防するワクチンです。
- 標準的には、まず3歳~4歳の間に合計2回、その2回目接種から1年後にもう1回。さらに、9歳~10歳までの期間に1回です。
- 子宮頸がんワクチン(不活化ワクチン)
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- 子宮頸部に出来るがんを予防するワクチンです。
- 標準的には、中学1年生となる年度から行います。接種回数は3回です。
- なお、厚生労働省は、子宮頸がんワクチンに関して「適切な情報提供が出来るまでの間は、積極的な接種勧奨を差し控える」としております。
- もっとも、接種を希望する方は定期接種として接種を受けることが可能です。
- ロタリックス(生ワクチン)
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- ロタウイルスによる胃腸炎を予防するためのワクチンです。臨床効果はロタテックと概ね同じです(製薬メーカーが異なります)。
- 標準的な接種期間は、生後6週~24週。接種回数は2回です。
- 接種前後30分は授乳が出来ませんので、ご注意ください。
- ロタテック(生ワクチン)
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- ロタウイルスによる胃腸炎を予防するためのワクチンです。臨床効果はロタリックスと概ね同じです(製薬メーカーが異なります)。
- 標準的な接種期間は、生後6週~32週。接種回数は3回です。
- 接種前後30分は授乳が出来ませんので、ご注意ください。
任意接種
- おたふくかぜワクチン(生ワクチン)
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- おたふくかぜを予防するワクチンです。
- 標準的な接種期間は、1歳から。接種回数は、現行では2回とされています。
- A型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- A型肝炎ウイルスによる肝炎を予防するワクチンです。
- 標準的な接種期間は、生後1歳から。接種回数は3回です。
- インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
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- インフルエンザを予防するワクチンです。
- 長期間にわたって強い感染防御免疫が誘導されるポリオワクチンなどとは異なり、ウイルス感染やインフルエンザの発症を完全に防ぐことは出来ません。しかし、インフルエンザに罹患した場合に、重篤な合併症を防いだり、症状の悪化を抑える効果が期待できます。
- 生後6か月~小学6年生までは、2回の接種。中学生以降は1回の接種が推奨されています。
なお、年長さんでは任意にはなりますがDPT、ポリオをお勧めしています。